知っていますか?

自転車との事故

車道左端を走行する自転車

歩道から車道に出てきた自転車又は車道左端から斜め横断する自転車との接触事故(死亡事故多数)

【考察】
自転車との事故はどこでも起きる可能性がある事故です。自転車は時速20km前後で走行しているので、追い越すときは一気にあるのでに抜きたくなります。そのため自動車は加速する傾向にあります。スピードが出ていることに加えて足がアクセルにあるので、ブレーキが遅れます。体がむき出しの自転車は大怪我をすることが多いです。

歩道を走行している自転車がいる場合。
歩道上の自転車の進路に歩行者や前から来る自転車がいるかを見ておく必要があります。歩道上ですれ違うのが難しい場合はその自転車が車道に出てくることを予測して、出てきても大丈夫なくらい安全な間隔をあけておくか、速度を落としておきます。
車道の左端を走行している自転車の場合。
道路は雨が降った時に雨水が流れるように、通常は道路のセンターが高く端が低く作ってあります。高低差がある事で、雨水と一緒にごみなども流れてきます。車道端を走行する自転車はごみが多い場所を走ることになります。当然自転車は走行上にごみがあればよけます。自動車からは路面に落ちているごみは見えませんから、自転車がいきなり出てきたように感じるかもしれません。
自転車は免許がいらないので、ルールを知らない人は多いです。自転車側としては、少しくらい車道に出ても自転車は小さいから大丈夫と考え、確認もしないで出てきます。また自転車が斜め横断するときに確認よりも先に体が動いてしまう自転車はよくいます。
このようなことを考慮して適切な速度と安全な間隔をあけなければなりません。

よくある違反

初心者に多い違反とは故意に違反をするのではなく、分からずに犯してしまう違反です。
上記の写真は「指定方向外進行禁止」です。標識を見ていないことで、曲がってはいけない交差点を曲がってしまい違反となります。
左の写真(スマホは一枚目の写真)は時間などの補助標識が無いので、24時間左折ができません。しかし、右の写真(スマホは二枚目の写真)は朝の7時から9時までの2時間は左折できません。逆に言うと朝の7時から9時以外は直進、左折、右折すべて行けます。よくあるのは、右の写真(スマホは二枚目の写真)がある交差点で通勤時にいつも9時30分頃左折する方が、休日に間違えて8時ごろ左折してしまうパターンです。
時間指定がある場合は特に注意が必要です。

ドライブレコーダー

ドライブレコーダー

ドライブレコーダーとは事故や急ブレーキなどで車に大きな衝撃が加わった時に、その前後数十秒間の映像と音声を保存する車載器です。

交通事故が起きてしまうと事故が起きた原因や認識が相手と異なる事は、よくある事です。(信号のある交差点で交差方向からきた自動車と衝突したときに、お互いに信号が青だったなど)特に初心者は、相手に自信をもって言われてしまうと、言い分を受け入れてしまう傾向にあります。しかし映像や音声で記録が残っていると、映像をもとに判断できるので事故処理がスムーズです。(言い分が違うと裁判になる事もあります)事故まで行かなくても、あおり運転の被害者になった時の証拠にもなります。
ドライブレコーダーは自身の運転も記録されるので、見られている意識があり無理のない安全運転意識が生まれます。タクシー会社ではドライブレコーダーを付けてから事故が半減している会社が多く、現在はほとんどのタクシーについています。

ドライブレコーダーには前方だけを映すタイプと前方と室内を映すタイプ、さらに後方も移すタイプとがあります。
価格は15000円くらいから60000円くらいで、売れ筋の価格帯は30000円くらいです。

エンジンブレーキ

シフトレバーは車種によって違います

2022年10月13日に静岡県駿東郡小山町須走(ふじあざみライン)で観光バスが下り坂で横転事故を起こし、死傷者が出ました。「ふじあざみライン」は富士山にある道路で、全長約12キロ、高低差約1.2キロある坂道です。
この事故は観光バスが、下り坂でフットブレーキを使いすぎたことで「フェード現象」が発生したことにより起きた事故と思われます。
「フェード現象」とはフットブレーキの使い過ぎによりブレーキパットが過熱して、ブレーキの利きが悪くなっていく現象です。「フェード現象」は摩擦熱によって起きるので、下り坂が急で長いほど発生しやすく更に車体が重いほどなりやすいです。
プロドライバーのバス運転手でもこのような事故を起こしてしまいます。

この事故はバス運転手の経験不足、未熟であったことが指摘されています。しかし「フェード現象」は経験してはいけません。「フェード現象」になった時点で事故は、99%決定です。なぜなら「フェード現象」が発生した事に気づくのは、カーブが近づいて来たり、速度が出すぎたことによりブレーキを踏んだ時に気が付きます。ブレーキを踏んだ時にブレーキが利かなければ事故は決定です。考える暇はありません。

ではどうすればいいのか?それは長い下り坂では「エンジンブレーキ」を使うことです。「エンジンブレーキ」とはアクセルを戻すことによって速度が下がることを言います。
普段運転する方でも「エンジンブレーキ」を経験しているのに体感はしていないと思います。それは「エンジンブレーキ」の特性を知らないからです。「エンジンブレーキ」はギアが低いほど強く利き、MT車とAT車ではAT車の方が利きが悪いです。
通常AT車で運転しているときは、「D」(ドライブ)で走行しています。「D」は自動的にギアが変わっていくので、アクセルを戻しても「エンジンブレーキ」の利きの悪い、高いギアでのエンジンブレーキとなります。それだとほとんど「エンジンブレーキ」は感じ取れません。車種によって違いますが、シフトレバーを「S」や「B」または「2」や「L」もしくは「Mモード」の「-」マイナスにしてアクセルを戻してみてください。「エンジンブレーキ」を体感できるはずです。
相模原周辺だと国道20号の大垂水峠が「エンジンブレーキ」必要道路です。少し離れると箱根や奥多摩は絶対に使わなければならない道路です。
ギアを下げて行う「エンジンブレーキ」の使用目安は、下り坂でブレーキを踏まなければ速度を維持できないのならばギアを下げます。それでもブレーキを踏むようならもっとギアを下げます。

相模原市の中央区や南区にはほとんど坂道はありません。緑区でも「エンジンブレーキ」を必要とする長い坂道は数えるほどしかありませんが、普段ギアを下げる「エンジンブレーキ」を使っていない人が、箱根に来て「エンジンブレーキ」を使おうとは思いません。私は普段から短い坂道でも積極的にギアを下げて「エンジンブレーキ」を使うようにしています。前述したように車体が重いほど「フェード現象」になりやすいです。運転に慣れている人でも一人で運転するすることが多い人は、家族旅行で多人数で箱根などに行くといつもよりも「フェード現象」になりやすいこと覚えておいてください。

横断歩道

上にある写真は横断歩道の手前から撮ったものです。左の写真(スマホは一枚目の写真)にはその先に横断歩道があることを示すひし形の標示があります。このひし形は二つあり横断歩道の50メートル手前と30メートル手前にあります。ひし形は自動車の運転者に、この先に横断歩道があるから注意するよう促すためにあります。しかし右の写真(スマホは二枚目の写真)はひし形の標示はありません。神奈川県に限るのですが、直線道路の場合は無くても判る、必要ない、重複している、ということで直線道路では描かないことになっているようです。現在あるものをわざわざ消したりはしませんが、消えかかっていても横断歩道の標示は描き直しますが、ひし形は描きません。カーブの先にある横断歩道には今まで通りひし形の標示を描くようです。
これは横断歩道に限らず標識も重複するものは、紛らわしいとして省く傾向にあるようです。私としては、横断歩道の標示は今までのように二つひし形を作らなくても50メートル手前に一つひし形があればと思います。(予算の問題もあるかもしれません)

渋滞のメカニズム

高速道路での渋滞

交通渋滞は嫌なものです。渋滞の原因としては交通事故や工事、駐車車両など様々ですが、高速道路で起きる自然渋滞は不思議です。
自然渋滞とは事故や工事などの障害物がない、交通集中による渋滞の事です。私も自然渋滞にはまったことがあります。渋滞が始まり時速20kmくらいで長い間走行していたのに、急に渋滞がなくなり周囲が一気に加速していくのです。渋滞を抜けたときは何で混んでいたのか不思議な思いをしました。
この自然渋滞が発生する場所は決まっています。東名高速の上り線では大和トンネルが有名です。この場所は軽い上り坂ですが、トンネルは暗くて狭いので、圧迫感があり何となくアクセルを一瞬戻してしまいます。すぐにアクセルを踏みなおすのですが、後ろを走行しているクルマは車間が詰まってしまうので、ブレーキを踏みます。その後ろを走行しているクルマは、もっとブレーキを踏みます。それが何台も続くと車は止まってしまいます。
同じような現象が起きるのは「サグ部」と呼ばれる場所です。「サグ部」とは下り坂から上り坂にかわる部分です。高速道路ではアクセルを一定に踏むことでスピードを維持していますが、上り坂に変わった時はアクセルを多く踏まなければ速度は低下します。速度が落ちた車の後ろの車はブレーキを踏むことになり、更に後続車はブレーキの連鎖が続きます。

自然渋滞は十分な車間距離が取れていればならないと言われています。もしトンネルに近づいて前の車が一瞬少しスピードが落ちたとしても、車間距離があれば自車には影響が出ません。ドライバー全員が車間距離を取った運転をすることは無理かもしれませんが、十分な車間距離を取る車がいるだけで、少し渋滞が緩和されるというデータもあるので、知っている方は車間を取りましょう。

渋滞時どこで合流するのが正解?

加速車線での合流

渋滞には高速道路の加速車線、事故、工事以外にもいろいろあります。合流は一台ずつ入れてあげる、または入れてもらうのがマナーです。
合流するタイミングは人によって違いますが、渋滞の先頭で合流するのが正解です。それを「ファスナー合流」と言います。
初心者の方は先頭で合流する事が、割り込んでいる、ずるしているような感覚があるかもしれません。しかし先頭で合流するクルマと早めに合流するクルマがいると、合流される側にすると一台ずつの合流を複数回されてしまいます。
例えば片側二車線の右車線で工事をしていた場合、合流する立場の右車線の方が進みがいいです。これは先頭以外にもいろんな場所で合流するクルマがいるからです。
渋滞は割り込まれる車線の事を考え、先頭合流「ファスナー合流」をするようにしましょう。

交通事故の過失割合

車同士の事故

事故相手が高級車の場合を想定していますか?

交通事故には過失割合というものがあります。完全に相手が悪いと思われる事故でも、2割から3割くらいは自分に過失割合が付きます。相手が完全に悪い10対0の交通事故は、止まっているクルマに突っ込んだ・信号無視・反対車線にはみ出しての正面衝突くらいと言われています。

相手が悪い事故で過失割合8対2の場合
事故相手の高級車の修理代が1000万円、自分の車の修理代が100万円
この場合自分の修理代の8割である80万円を払ってもらえると思っていませんか?合っているとも言えますが、本質的に違います。お金を貰えるのではなく、払うのです。この事故の修理代合計は相手と合わせて1100万円です。この1100万円の8割である880万円を事故相手、2割の220万円を自分が負担します。つまり自分の車の修理代をすべて出して、更に相手に120万円払うことになるのです。納得できない方もいるかもしれませんが、事故の過失割合はこのようになっています。
任意保険は対人だけでなく対物も無制限に入った方がいいでしょう。

飲酒運転で捕まる人

飲酒後に運転を予定

飲酒運転で捕まる人は、悪意のある悪い人だと思っていませんか?もちろんそのような人もいますが、自分では全く悪気のない人も多いです。
教習所で取り消し処分者講習を担当してきて多かったのは、朝の通勤時の事故です。前夜に飲酒して、6~7時間しっかり就寝。朝の通勤時に事故に遭い、警察官から息を疑われ、飲酒検査をしたところアルコールが残っていることが発覚するパターンです。
酒酔い運転と酒気帯び運転は違います。お酒が強い人は一升飲んでも酔わない人はいますが、体の中にはアルコールが残っています。個人差はありますが、ビール500ml飲むとアルコールが抜けるのに約5時間かかると言われています。もし500ml缶を3本飲んだとしたら、朝になってもアルコールは残っています。

呼気1リットル中にアルコール濃度が0.15ミリグラム以上で酒気帯び運転の取り締まり対象になります。これはビール500mlです。
罰則は呼気1リットル中にアルコール濃度0.15ミリグラム以上0.25ミリグラム未満で3年以下の懲役または50万円以下の罰金と行政処分13点です。これは90日免停です。
呼気1リットル中にアルコール濃度が0.25ミリグラム以上の場合は3年以下の懲役または50万円以下の罰金と行政処分が25点です。25点は免許の取り消しになり、更に最低でも2年間免許を取れない期間ができます。

通勤で車を運転する方、仕事で運転する方は、これらのことを意識して運転する必要があります。

罰金と反則金の違い

交通違反

交通違反をすると罰金になったり反則金を支払ったりしなければなりません。罰金と反則金を同じものだと思っている人も多いと思いますが、全くの別物です。

反則金は「注意してください」の意味で、お金を支払うとそれで終わりです。違反の内容によって違いますが、普通車だと3000円~35000円になります。
それに対して罰金は懲役刑や禁固刑と同列なので、前科が付きます。交通違反で罰金になるのは、時速30キロ以上のスピード違反や酒気帯び、無免許運転などです。交通事故も場合により罰金になります。他にあるのが、反則金をずっと支払わない場合です。これは警察が来て逮捕されます。逮捕後に支払っても金額はかわりませんが、反則金ではなく、罰金になります。

罰金は前科が付くので資格が取れなくなったり、取得している資格に影響が出ることがあります。例えば医師や看護師などです。

交通違反も法律を犯しているので軽く考えないようにしましょう。


ご家庭の車に乗る前に

家族名義の車

今まで運転していない方が運転する場合、任意保険の確認もしましょう。

任意保険は運転者を限定したり年齢を制限することで安くなります。保険会社にもよりますが、区切りは「本人限定」・「夫婦限定」・「家族限定」・「限定なし」です。年齢は「30歳以上」・「26歳以上」・「21歳以上」・「年齢無制限」となっています。特に年齢制限は「30歳以上」と「年齢無制限」では保険料は数倍違います。
例えば
パパさん30歳・ママさん29歳・お子さん3歳の場合
パパさんしか運転しないのであれば、「本人限定」・「30歳以上」に限定すると保険料は安くなります。ママさんが今度運転することになった場合は「夫婦限定」・「26歳以上」に変更しなければなりません。この変更をしないで事故をした場合は、パパさんが運転していれば保険がおりますが、ママさんが運転していた場合は、任意保険に入っていないのと同じです。自賠責保険しか使えません。
15年後お子さんが18歳になり運転するようになったら、「夫婦限定」から「家族限定」にし年齢を「年齢無制限」にしなければなりません。

運転の交代は大丈夫?

マイカーで友人とドライブ

運転を交代するときは注意が必要。

マイカーで友人と旅行やドライブに行ったときに、運転を交代することがありますが、安易に交代してはいけません。家庭の車は保険が安くなるように、できるだけ運転者を限定します。
例えば
自分の車を友人が運転中に、大きな人身事故を起こした場合。
自動車保険が家族限定になっている場合は、友人が運転して起きた事故には保険の支払いを受けれません。
この場合の損害は、自分の車が壊れた。友人は人身事故で大変だ。と思っていませんか?
この場合、事故を起こした友人は刑事責任を問われるので、刑務所に入ります。被害者への民事責任は運転者か車の所有者が負います。運転者が刑務所に入っているので被害者家族は車の所有者に損害賠償を行います。あなたに支払い義務が発生します。死亡事故の場合は1億円を超えることもあります。極端ではありますが、あり得ます。
対策はコンビニなどで1日自動車保険に、友人に入ってもらう。
逆に友人の車を運転する場合は、自分の任意保険の「他車運転特約」に入っておきます。友人の自動車保険が下りなくても、自分の自動車保険を使えるようになるので、安心です。詳しくは保険会社に確認した方が良いでしょう。

矢印信号

左側写真(スマホは一枚目写真)の信号は国道によくある信号で、右側写真(スマホは二枚目の写真)の信号は県道などによくある信号です。たまにこの二つの信号を間違えているドライバーがいます。
左上の写真(スマホは一枚目の写真)の信号は直進と左折は青信号、右折は赤信号です。しかし右折の自動車が前進して交差点の中央付近まで進む車がいます。停止線を超えた時点で信号無視になります。
右上の写真(スマホは二枚目の写真)の信号は青信号なので直進、左折、右折全部進むことができます。しかし左上の写真(スマホは一枚目の写真)の信号と勘違いをして、右折の車が停止線で止まって待っていると迷惑になります。
下にある写真の二枚の信号は、右折のみ青信号で同じ意味です。

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