自動車を買うまで

初めて自動車を買う

自動車を所有するといつでも好きな時にクルマに乗れるので、今までよりも行動範囲が一気に広がります。
職場に自動車通勤もできますし、重い荷物も自動車があればためらいなく買えます。行先によっては、電車とバスを利用するより早く行くこともできるし、複数人で行動するならクルマ移動の方がコスパが良くなることも多いです。

つまり選択肢が増えるのです。

必要なのはお金・技術・駐車場

マイカーを所有するためには、お金と運転技術(交通ルール含む)とマイカーを停める駐車場が必要です。

マイカーを持つためには維持費がかかります。たとえクルマ自体は無料だとしても年間平均10万円~45万円くらいかかります。

詳しくは以下をご確認ください。

お金

マイカーを持つということは車両代金だけでなく維持費がかかります。
維持費には駐車場代・任意保険代金・税金・車検代金です。これら以外にも当然ガソリン代もかかります。
このことを理解しておかなければいけません。

車両代金

クルマ自体の車両代金が必要です。
新車と中古車がありますが、大きな違いは価格と手元に来るまでの時間です。

新車を購入する場合は、色々な装備を付けることで自分に合った車にできますが、車両代金も高額になります。初心者が購入する相場は200万~500万円くらいです。
中古車の場合は年式や走行キロ数、装備などによって違いますが、初心者が選ぶ中古車は80万円~250万円くらいのものを選ぶ方が多いようです。

手元に届くまでの時間は、新車の場合購入の契約をしてから1か月~長いものだと数年待ちになります。中古車はあるものを購入するので、契約してから1週間から2週間で納車されます。

駐車場

ご自宅に駐車場があれば問題ありません。しかしご自宅に駐車場が無い方や、あってもすでに家族のクルマが止まっていれば近くに月極の駐車場を借ります。
マンションの場合は安く設定されていることもありますが、月極駐車場は八王子市や相模原市だと場所により違いますが5千円~15000円くらいです。

任意保険

自動車の保険には自賠責保険と任意保険があります。

自賠責保険は強制保険とも言われていて、必ず入らなければならない保険です。
自賠責保険は対人のみで、死亡で3000万円、障害で120万円しか支払ってもらえません。
自賠責保険は車を購入する時と車検時に入ります。つまり車検を受けていれば自賠責保険にも入っています。

任意保険は自賠責保険の補償では足りない部分を補ってくれます。
死亡事故の場合1億円を超えることもありますが、自賠責保険で補償されるのは3000万円までなので、超える部分は自分で支払わなければなりません。それ以外にもご自身のケガや同乗者のケガ、壊れた車両の損害は自賠責保険では補償されません。
それらを補償してくれるのが任意保険です。
任意保険の金額は年齢や補償内容でかなりの違いがあります。

例1  5年前に初年度登録された普通車のノア 
年齢無制限 家族限定 対人無制限  対物無制限 人身傷害無制限 車両保険無し 弁護士特約
年間保険料  約18万円

 

例2  5年前に初年度登録された軽自動車のタント
年齢30歳以上 家族限定 対人無制限 対物無制限 人身傷害無制限 車両保険あり 弁護士特約
年間保険料  約6万5千円

この価格の大きな違いは年齢になります。年齢無制限と30歳以上だと保険料は約3倍違います。

税金

自動車税は毎年5月の上旬に請求書が届きます。
金額は排気量によって違います。

軽自動車は10800円
1000cc以下          25000円
1000cc超~1500cc以下   30500円
1500cc超~2000cc以下   36000円
2000cc超~2500cc以下   43500円
2500cc超~3000cc以下   50000円
もっと排気量が上がると税金も上がります。6000cc超は110000円です。

EV車やハイブリッドカーには軽減税制が適用されます。
新車登録から13年経過した車両には増額課税されます。

車検

自動車を安全に運転するためにはクルマが正常に動くことが重要です。
そのための点検が2年毎(新車は初回3年後)に受ける車検です。また車検が無い年には定期点検を受けます。

車検を受ける場所(店舗)にもよりますが、税金も含めて軽自動車の場合、交換部品が無ければ45000円くらいです。
ミニバンクラスの場合交換部品が無ければ75000円くらいです。

定期点検は点検費用だけなので
軽自動車の場合10000円くらいです。
ミニバンクラスの場合15000円くらいです。

運転技術と交通ルール

講習風景

自動車を運転するには当然運転技術が必要です。
一番は当店【教習・マニア】の講習を受けてもらうことですが、他のペーパードライバー講習でも良いと思います。
一般的なペーパードライバー講習は1時間で7千円くらいします。15年くらいペーパー期間がある方はトータル9時間から12時間くらい受講します。この金額を高いと思い、まだ技術が無いのにペーパードライバー講習をやめてしまうと周囲の方々に非常に迷惑をもたらします。最悪は人身事故ですが物損事故もあり得ます。

任意保険を使うと等級が下がる。20等級が一番割引率が高いです。

例)新規で任意保険に加入した6等級の方が物損事故を起こした場合

翌年、等級は3等級下がります。事故あり係数が3年になります。等級は保険を使わないと毎年1等級づつ上がって行き、上がるほど割引率も上がります。事故係数は保険を使わないと毎年1年づつ下がり3年後0年になります。事故係数は0が安いです。
この3年間は特に保険料が高くなります。

無事故の方は14年後に最大割引率の20等級になりますが、事故を起こした場合は20等級になるまで18年かかります。その間ずっと高い保険料を払うことになります。

任意保険だけでもこれだけ違います。
事故は人命にもかかわる事です。
後悔のないよう練習をしっかりしてください。

駐車場の準備

マイカーを買うためには車庫証明が必要です。
法的には自宅から2キロメートル以内の駐車場になります。場所によっては駐車場が全く空いていない地域もあるので、その場合お金があってもクルマが買えないことになります。
軽自動車の場合は車庫証明ではなく保管場所届出になりますが基本的には同じと思ってください。ただ軽自動車の保管場所届け出は必要のない地域が一部あります。(旧津久井郡 津久井町、相模湖町、藤野町、城山町の地域)詳しくは警察署でご確認ください。

自宅に駐車場がない方は駐車場探しから始めます。不動産屋さんに行っても、その不動産屋さんが直接管理している駐車場しか紹介してもらえません。近所の駐車場をまわって駐車場出入口にある管理会社に連絡して探していきます。

納車時に駐車場がない場合

新車購入の場合納車までの期間が、2年以上かかる車種も存在します。
車の買い替えであれば、今乗っている自動車の代わりに新しい車に乗るので、車庫の問題はないと思います。(新しい自動車のサイズに注意)

自宅に駐車場がない方の場合は、外に月極駐車場を借りなければなりません。
数年先の自動車のために月極駐車場を借りるのは金銭的な負担があります。納車直前に借りられれば良いのですが、借りることができない場合は、購入することができません。
自動車ディーラーに相談しましょう。納車の時期を変更してもらえるかもしれません。
駐車場がないからと言って購入自体を解約はできません。(頭金を没収されたり、最悪訴訟になる事もあります)

八王子市や相模原市とその周辺であれば、近くの駐車場は借りれなくても、2km以内であれば駐車場は見つかると思います。しかし駐車場が遠いと電車やバス、バイクなどに乗って自動車を取りに行くのは何ともつらいことです。

駐車場の大きさに注意

駐車場は広さや高さ、形が違います。当然ながらその駐車場に収まる自動車しか買えません。
マンションの駐車場には機械式の駐車場が多いです。この機械式の駐車場は高さに特に注意が必要です。高さ制限で多いのが155cmと180cmです。
155cmの場合はセダンであれば入りますが、軽自動車は入らない場合が多いです。今人気のN-BOXやタントなどは180センチ近くあります。(グレードによる)
180cmの高さ制限ですと人気のミニバンは入りません。ノアやアルファード、ステップワゴンはいずれも185cm以上あるのでマンション駐車場は気を付けてください。