ハイブリット車

ハイブリット車
 

ハイブリット車とは

ハイブリット車とは一般的に、ガソリンを使うエンジンと電気を使ったモーターの両方を使った動力で動く自動車のことを言います。
ハイブリット車は各メーカーから出ています。
動力システムが違うので、ひとくくりにハイブリット車と呼んでいいのかと思うほどです。

ハイブリット車の良いところ?

ハイブリット車のイメージはEV車ほどではありませんが、今どきの新しいクルマかと思います。
トヨタ・日産・ホンダなどの国産メーカーから出ていますが、中でもトヨタ車からは多数のハイブリット車が出ています。

ハイブリット車はガソリン車に比べて燃費が良く、ガソリンの価格が上昇している時は特にお得に感じます。
燃費が良いので環境に良い。1リッター当たりの走行距離は、車種にもよりますが20km~30kmくらい走ります。
排気ガスが少なくなります。

税制優遇がある。
エコカー減税が2026年4月30日まで対象になります。
ガソリン車などは新車登録後13年経過すると環境性能が落ちるため15%自動車税が上がりますが、ハイブリット車は自動車税の上乗せはありません。
税金面は今後変更することがあるので、今購入したハイブリット車が13年後も自動車税の上乗せが無いままかはわかりません。

ガソリン車に比べて加速が良い。電気モーターはパワフルなので急加速するとビックするほどです。

中古車として売るときもガソリン車よりハイブリット車の方が高く買い取ってくれます。

ハイブリット車の燃費

同一車種で出しているトヨタのノアでハイブリット車とガソリン車の燃費を比べたいと思います。

燃費は条件によってかなりの差があります。
例えば気温、乗車人数、エアコンを使うか使わないか、街乗りか高速道路か、平地か山か、追い風か向かい風かなどです。
ただメーカーが公表している燃費よりも実際は、ハイブリット車もガソリン車も燃費は悪いようです。
ちなみに公表ではハイブリット車はリッター約23kmでガソリン車は約15kmとされています。

実燃費はハイブリット車はリッターで約16km前後と言われています。ガソリン車はリッター10km前後が多いようです。

年間の走行距離を5000kmで計算します。
ともにレギュラーガソリン使用なのでガソリン価格を1リッター165円とします。
実燃費計算してみます。(年間走行距離÷1リッター当たりの走行距離×ガソリン1リットルの価格)
ハイブリット車  5000÷16×165=51562円
ガソリン車    5000÷10×165=82500円

年間のガソリン代は約3万円ハイブリット車の方がお得になります。通勤で使う場合は走行距離はもっと走ると思うのでその差は開きます。

ハイブリット車の悪いところ

ハイブリット車ではなく、ガソリン車を選ぶ人の多くが新車価格が違いすぎると言います。
メーカーや車種によって開きがありますが、トヨタのノアを参考にすると35万円ハイブリット車の方が高いです。

ハイブリット車に使われている駆動用バッテリーは交換を必要としています。
ハイブリット車のバッテリーもスマホのバッテリーと同じように劣化します。定期的に駆動用バッテリーは交換します。
年数は5年~8年。または10万km毎に交換です。
交換費用はノアの場合は約20万円です。

ガソリン車に比べて故障しやすい。
単純なものは壊れにくいですが、ハイブリット車のような複雑な精密機器は故障しやすいです。
構造が複雑なので、街の自動車工場では対応できないところも多い。ディーラーに出さなければならないので、修理費も高額になりやすい。

暖房をよく使う地域は燃費が落ちる。
ガソリン車はエンジンの熱を利用して暖房が使えるようになります。
ハイブリット車はエンジンを使わなくて良い場面で、暖房のためにエンジンを回さなければならなくなります。そのため走行に必要のないガソリンを消費します。

高速道路でのハイブリット車の燃費

ガソリン車の高速走行での燃費は、一般道に比べて1.5倍~2倍と格段に伸びます。これは減速しないので燃費効率が良いからです。

ハイブリット車の高速走行は一般道に比べてあまり変わりません。
その理由は。
①ハイブリットシステムは減速するときにモーターを回して充電する構造です。
高速道路では減速する機会が少ないのでハイブリットシステムにとって効率が悪くなります。
②重たいバッテリーをたくさん積んでいるので、車重が重くなり燃費が悪くなる。

ハイブリット車が向いている人

ハイブリット車は環境に配慮したクリーンなイメージがあります。
そのような印象を持ってほしい企業や有名人は向いていると思います。

ハイブリッド車は高級車のイメージがあります。
高級車の中にはハイブリット車とEV車のモデルしかないものもあります。
高級車を買うならハイブリッド車を選んだほうが良いのではないでしょうか。

経済的に向いている人
①年間の走行距離が1万キロメートル以上で高速道路をほとんど使わない人。
②暖房をあまり使わない人

ハイブリット車はガソリン車と比べて故障も多いので、当たりはずれの影響をかなり受けます。またガソリン価格に大きな影響を受けるので、ガソリンが高くなればお得度は増えますが、逆にガソリンが安くなればその差は縮まります。

結論としては燃費が良いからハイブリット車の方がお得となる人はあまりいないということです。
約20万円かかるバッテリー交換を考えると厳しいです。今後税制面やガソリン価格、技術の向上などで変わりますが、今のところはイメージが良いから乗るということになります。